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第6回美林見学会≪吉野スギ≫を訪ねて
樹齢80年、100年の林が幹の大きさも同じ、枝がきれいに落とされていて、丸太の杭を立てたように一本一本に人の息をふきかけ撫でた跡がある。
専門家は吉野の育林技術の特徴を「密埴・多間伐・長伐期」という言葉で表現している。そんな林業の聖地ともいうべく、大和「吉野」の森から入り「木(紀伊)」の国を満喫しました。
@ 日本3大人工美林・吉野杉を見学
A 熊野古道を歩く
B 果無(はてなし)山脈1等三角点 冷水(ひやみず)山
C オプションとして高野山で藤本慶光会員が育った 「遍照光院」(へんじょうこういん)を参詣し、有志が宿泊した
日程
10月16日(金)
近鉄奈良駅前集合 〜川上村:吉野杉見学〜上北山村〜池原ダム見学〜 十津川温泉 民宿松乃屋 泊
10月17日(土) 熊野古道:小辺路(こへじ)を歩く
十津川温泉〜果無集落
三軒茶屋跡〜熊野本宮大社
湯の峯温泉−民宿やまね 泊
10月18日(日) 果無山脈冷水山1262m登山
湯の峰−(龍神本宮林道)−冷水山−龍神温泉−高野山:遍照光院−五条市−近鉄奈良駅 解散
記
第1日目
京都芦見谷山荘よりワンボックスカーで駆けつけてくれたリハビリ中の須川さんの元気な様子に皆安心した。
奈良から南下し、橿原から無料高速道で三輪山へ。高速道から大和三山をながめながら早くも三輪そうめんが食べたいと言うものあり。
多武峰(とうのみね)を越す古道で吉野へ入る 。
川上村の道の駅で柿の葉ずしで昼食。1時に川上村森林組合をたずねる。丁度200年の杉を伐採したので、その現場を見学した。(写真1)
切り株は直径2mはありそうで、須川さんが年輪を数えたら215年だった。(写真2)
北山川沿いを南下し、蛇行した屈曲点をうまく利用した池原ダムを 馬場さんの案内で見学し、大峰山奥駈道の行仙岳下をトンネルで横断した。道路は羊腸のごとくで、酔った者も出た。
暗くなってから十津川温泉に着いた。急ながけふちに立つ山ヤがよく利用する民宿で、露天風呂は熱い温泉で熊野川を見下ろせ眺めがよい。
第2日目
当初は別班で中辺路の計画もあったが、高野山から熊野本宮まで4日かけて小辺路を踏破した藤本会員の勧めで、運転手を除く全員が標高差900mの果無峠越え小辺路を歩くことになり、登り口(写真3)で、支度していると雨が激しく降り出した。天気予報は1日中曇りとのことだが、局地的のようだ。しかたがないので、林道終点まで車で行き、そこから小辺路を十津川部落へ下る。途中、一時的に雨が止み、ポスターにある果無部落の山深い風景で記念写真。(写真4)
国道168号を南下し、小辺路が果無峠から下りてきて 中辺路と合流する地点(三軒茶屋跡)から熊野本宮へ向かって歩く。手入れの行き届いたスギ林の下層植生はシダになっており、石畳が残っていた。裏手から本宮大社に到着。
雨はあいかわらず降ったり止んだり。旧社地の大斎原(おおゆのはら)にも参拝し、新宮まで脚を延ばし急石段の神倉神社、三山の速玉大社
にも詣でた。セッコクやボウランが着生した天然記念物のオガタマの古木、竹のような葉脈のナギの大木が珍しかった。
湯の峰温泉の民宿はJAC御用達で、先日も大峰奥駈の後半部を4日かけて踏破した大橋さん、西村さん等も宿泊したところで、評判どおりシカ肉等食事がとてもおいしかった。
第3日目
朝食は温泉で炊いたおかゆでおいしくで5杯もおかわりした者が数名いた。
天気は快晴で発心門王子から龍神本宮基幹林道を果無山脈を東端から西端まで延々と走る。あちこち枝分かれしておりカーナビにも載っていないので地図が頼りだ。
1時間走りj稜線に近づいたところに冷水山登山口の標識を見つけ、車を置いて、冷水山の南尾根を登る。付近はアセビ、シャラ等伊豆天城山の林に似ているが、ブナ、ホウ、ハウチワカエデ、イロハモミジも多く、赤や黄色に色づき始めていた(写真5)。30分ほど急斜面を登ると頂上1等三角点に着いた。真っ碧な空の下に山々が十重二十重に連なって見られ真に果て無しだった。(写真6)
頂上では出がけに湯の峰温泉壷湯に8分漬けた茹で卵を味わった。
再び延々と林道を西進し、龍神温泉付近の民家が現われた時にはほっとした。休日でバイクがうるさい龍神スカイラインに入り護摩壇山を経て高野山に着いたときは正午をはるかにまわっていた。駐車場が満杯なので、大門、金剛峰寺と瞬時にまわり、
遍照光院に車を置かせてもらい、待望の精進料理にありついた。
藤本さんに遍照光院のすみずみまでご案内いただいた(写真7)。
快慶作の仏像や池大雅の襖絵等、国宝数点を有する高野山では最高格のお寺で、我々は畏れ多くも白川法皇の御座所でお茶の接待を受けた。
心の字池を配した庭園は、紅葉も映え見事だった。(写真8)
2009.10 船木 威志
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